デイトレード

「損切り」ができないあなたへ。私が克服するために設定した「機械的ルール」3選

こんにちは、資産1,500万円を目指して運用中の兼業投資家です。

デイトレードにおいて、最も難しく、そして最も重要な技術。

それは「損切り(ロスカット)」です。

「もう少し待てば戻るかもしれない」
「ここで切ったら、今日の収支がマイナスになってしまう」

そんな淡い期待(お祈り)を抱いた瞬間に、株価はさらに下落。
結果として、取り返しのつかない「ドカン負け」を食らう…。

私もかつては、この「損切りできない病」の重症患者でした。
しかし、ある「機械的なルール」を導入してからは、感情に振り回されずに損失を限定できるようになりました。

今回は、私が克服するために設定した3つの鉄の掟を公開します。

なぜ、私たちは「損切り」ができないのか?

ルールを話す前に、敵(自分の脳)を知っておきましょう。
損切りができないのは、あなたの意志が弱いからではありません。人間の本能(プロスペクト理論)です。

人間は「利益を得る喜び」よりも「損失を出す痛み」を2倍以上強く感じる生き物だと言われています。
だからこそ、脳が勝手に「損を確定させたくない!」と拒否反応を起こし、指を止めてしまうのです。

この本能に抗うには、「気合い」や「根性」は無意味です。
「思考停止で実行できる仕組み」を作るしかありません。

私が設定した「損切りの機械的ルール」3選

私が実践しているのは、以下の3つのルールです。
これらは「守る」ものではなく、「呼吸するように行う」ものです。

1. エントリーと同時に「逆指値」を入れる(OCO注文)

これが最強かつ、唯一の解決策です。

私はエントリー(株を買う)注文を出す際、必ず「もし〇〇円まで下がったら売る」という逆指値注文をセットで出します(IFD注文やOCO注文)。

  • ダメな例:買ってから「どこで切ろうかな」と考える
  • 良い例:「ここで切る」と決めてから注文ボタンを押す

ポジションを持った後に考えようとするから、感情が邪魔をします。
「損切りラインが決まっていなければエントリーしない」というルールを徹底することで、強制的に損切りが執行される環境を作りました。

2. 損失額を「金額」で固定する

「マイナス2%で切る」というパーセンテージ管理も有効ですが、デイトレ初心者のうちは「金額」で決める方がメンタルへの負担が減ります。

例えば、私の場合は以下のように決めています。

【ルール】1回のトレードの損失許容額は「2,000円」まで

この金額は、「ランチ1回分」や「時給1時間分」など、自分が「まあ、これなら経費として許せるか」と思える額に設定します。
具体的な金額を決めておくことで、「これ以上は絶対に失わない」という安心感が生まれ、冷静な判断ができるようになります。

3. 「時間」で損切りする(タイムストップ)

意外と重要なのがこれです。
買った後に上がらず、かといって損切りラインにもかからず、ダラダラと横ばいが続く時。

私は「エントリーから〇分経っても動かなければ決済する」と決めています。

デイトレードは資金効率が命です。
動かない株を持っている時間は「機会損失」ですし、急な暴落に巻き込まれるリスクも高まります。

「想定した動きをしなかった時点で、そのトレードは失敗」

そう割り切って、同値(プラスマイナスゼロ)や微損で撤退することも、立派な損切り技術です。

損切りは「失敗」ではなく「経費」である

最後に、マインドセットを変えましょう。

損切りをすると「負けた」「お金を失った」と落ち込みますが、私はこう考えるようにしています。

「これは、大きな利益を得るための『必要経費』だ」

小売店が商品を仕入れるようにお金を払い、売れ残ったら廃棄処分(損切り)をする。
投資もビジネスと同じです。経費(損切り)を払わなければ、売上(利益)は立ちません。

まとめ:生き残れば、勝てる日は来る

デイトレードで退場する人の9割は、たった1回の「損切り遅れ」で致命傷を負います。
逆に言えば、損切りさえできれば、相場の世界で生き残ることができます。

感情を捨て、機械になりましょう。
あなたの資産を守れるのは、あなた自身だけです。

私もまだまだ修行中の身ですが、一緒に「損切り上手」を目指して頑張りましょう!

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